虫歯
虫歯とは?
虫歯とは、虫歯菌が作った酸で歯が溶けてしまう病気のことです。
虫歯菌は生まれたての赤ちゃんの口の中にはありません。大人が口移しで食べ物を与えたりすることや、何らかの感染があって、口腔内に住み着くようになります。
虫歯菌をゼロにすることは難しいのですが、バイ菌の栄養源である糖質を減らすことは、歯磨きによって可能です。 虫歯というと、歯が痛い!というイメージがありますが、虫歯は初期のうちは症状がないまま進行しています。
定期的に歯科を受診し、初期のうちに発見して治療することができれば、負担は軽くてすみますので、歯磨きをきちんとすること、半年に一回定期検診を受けることをぜひ心がけていただきたいと思います。
堤歯科での虫歯治療例
いろいろな歯の状態
- 健康な歯:歯冠部分はエナメル質で覆われており、歯茎の中は象牙質です。
- 初期う蝕 (虫歯) :虫歯に侵されたところを削り、詰め物をします。
- 歯髄炎:虫歯の範囲が大きくなり、歯髄を侵しています。歯髄とは神経のことです。虫歯が神経までいってしまうと、神経は腐り、根管治療が必要となります。
- 根管充填:根管治療をして、根の先まで薬が注入されました。
- クラウン&コア:虫歯が大きくなるとエナメル質は中が空洞の状態になっています。そこできちんとした補強ができる土台 (コア) を作り、かぶせ物 (クラウン) をします。
- 差し歯:昔は使える部分も切ってしまって、かぶせる方法がありましたが、現在ではほとんどやっていません。
- 生活歯:神経がある状態でかぶせ物 (クラウン) をしています。
詰め物 (インレー) とかぶせ物 (オンレー・クラウン)
虫歯になってしまったら、その虫歯の大きさによって、詰め物 (インレー) 、かぶせ物 (オンレー・クラウン) で処置します。
初期の虫歯には、インレーを詰めます。インレーにも強度が必要で、それなりの深さと幅が必要になります。おおよそ歯の幅の1/3程度を覆うのが望ましいと言われています。歯の保存のために、歯の方にもある程度の厚みが残されていなければならないからです。
ところが、その歯がまた虫歯になってしまうことがあります。すると、少し大きめのインレーに取り替えます。それを繰り返すうちに歯に対するインレーの割合が大きくなってしまいます。
そうした場合、歯の厚みがなくなってきて、歯に負担がかかるようになり、ひどくなると歯が割れてしまうこともあります。それを防ぐために、上の部分はすっぽりかぶせて、側面の厚みのある部分は残すオンレーというものがあり、インレーよりも大きい虫歯の処置に適しています。それよりも大きくなると、歯茎から上に出ている部分をすっぽり覆うクラウンでの処置になります。